一時期噂から消えた感のゴーン氏でした。
年末の逃亡劇で再登場し、レバノンから言いたい放題ですが、ただ見苦しさが目立つだけで、日産V字回復の頃の生気は全く感じられません。
そもそも光っていたのは、最初の数年だと私には思えます。
以降、特にここ10年は舵取りを間違ってきたマイナスのイメージしかありません。
確かに大胆なコストカットで見せかけとして再生初年に最大利益を上げ、回復のイメージを作り上げた処は凄かったのですが。
それ以降はその延長でしかなく企業の未来展望を作ることは出来ず、逆に硬直化を招く体質を作った感じです。
彼の罪は、企業トップとしての倫理観の欠如(拝金主義から来るのでしょうが)、すなわち「公私の混同」にあります。
何かをなした人が陥入り易い「公私の混同」。
責任ある立場(特にトップ)は、些細な内容でも「公私を混同した時点ですでに罪」です。
彼は背景とか法制度とか言い訳していますが、それ以前に公私混同でアウトです。
ここを全く理解反省していませんから、言いたい放題です。
カルロス・ゴーンの犯した罪は消えませんが、償うならこのまま黙って静かに消える事です。